恒例の年末旅行だ。去年は石川県の加賀温泉だった (2016-12-27, 2016-12-28) 。今年は兵庫県の有馬温泉に泊まる。

神戸に住んでいる人は有馬温泉に泊まらないと思う。なんせバスなら片道 45 分もあれば着く場所だ。「太閤の湯」は三宮から 30 分とうたっている。旅行という距離ではない。そも「兵庫県」と書いたが、神戸市内だ。神戸市在住なので市外にさえ出ていない。

はじめは草津温泉で計画していた。ただ電車で片道 6 時間というのを見て、萎えてしまった。交通費もばかにならないし、 2 日で往復 12 時間ってほとんど電車じゃないかって。いっそ有馬温泉にすればいいんじゃないか。交通費は 1,000 円もかからない、往復で 2 時間もかからない。旅館はやや高いものの、交通費をホテル代に突っ込めば良い。

昔に一度は行ったはずなのだけど、覚えていない。噂・検索によると、何もない場所らしい。炭酸せんべいと有馬温泉しかないらしい。観光する必要はないので、チェックインのすこし前まで自宅で過ごす。せっかくなので年末感のある「掃除」をする。

お昼は三宮で食べた。辣醤麺 (らーじゃんめん) を食べた。からい。そのあとは三宮のバスターミナルから有馬温泉行きの阪急 (神姫) バスに乗る。……で、着く。先に書いたとおり、すぐ着いた。バス代 700 円。太閤橋で降ろされる。寒い。

「秀吉とねねの像は向かい合っている」という話を妻がする。テレビで観たらしい。向き合っているというにはちょっと距離があるような。あと寒い。

メインストリート (?) っぽいところを通る。 100 m そこらだろうか。うわさ通りだ。これだけだ。全部の店を観ても 30 分もたなさそう。でも何もない温泉地だってあるだろうし、名物があるだけ良いだろう。

駅まで移動して宿に連絡し、送迎を頼む。着く。きれいな庭のあるわりと大きなホテルだ。「うずくまる」という謎の像がかざってある。チェックインする。

部屋で案内を受ける。案内をしている人がほとんど土下座のような姿勢で、頭を下げてキープするので、逆に気をつかってしまう。部屋は思ったより広かった。食事は部屋でとれるらしい。交通費を宿泊費につっこんだからだろうか。

一回目の風呂。良い。金泉は赤い。赤褐色とかそっち系の赤。錆っぽい。しょっぱい。顔を流した後、唇をぺろと舐めたら、しょっぱい。たぶん、かなり塩分を含んでいる。銀泉、金泉ほどぱっとしない。なんでもいいが、絶景だ。

細かい良い点を挙げる。浴室に時計がある、脱衣場にバスタオルがある、バスマットが長い。悪い点は人が多い。どっちを見ても人だ。ひとつの風呂に 5 人くらいが常に居る。

夕飯。うまい。細かい。肉が柔らかい。うまい。

二回目の風呂。もうひとつの風呂へ。立ち風呂ってはじめてだ。 120 cm の深さがある。スタンディングデスクみたいなもんか。なんかプールみたいだ。妙な感じだ。段差のある風呂。いろいろ考えてこうしてるんだろうと想像する。

部屋でだらだらとテレビを観ていたら、思ったより寝るのが遅くなってしまった。