2017-09-08 ErgoDox EZ を日本語キーボードとして使えるようにした
2017-09-06 / 2017-09-07 に続いて 3 日連続でキーボードのことを書く。
ErgoDox EZ を日本語 (JIS) キーボードとして使えるようにした。
ErgoDox EZ 公式の Graphical Configurator では US English Layout だけが設定できるようになっている。これは macOS の設定で言うと「 ANSI (米国その他) 」と表示されるもので、いわゆる英語 (US) キーボードだ。記号の配置がタイプライターペアリングになっている。これは、たとえば Shift+2 が @ になるものだ。
ぼくは macOS の設定で言うと「 JIS (日本語) 」のものに慣れている。いわゆる日本語 (JIS) キーボードだ。記号の配置がロジカルペアリングになっている。これは、たとえば Shift+2 が " になるものだ。
この差を埋めるため、ぼくはいままで Shift を組み合わせたキーのために別のレイヤーを用意してきた。 QMK Firmware を触るようになったので、この問題を解決できるようになった。別のレイヤーも不要になった。良い。
結論から書くと /quantum/keymap_extras/keymap_jp.h を見ると良い。
keymap_jp.h を読み込むと keymap.h の KC_* を元に JP_* が定義される。
これらを使って設定することで日本語キーボードとして認識されたときに違和感なく使うことができる。
ぼくの設定例は gist に ErgoDox EZ bouzuya v21 として置いてある。
注意したいのは一部のキーコードは macOS では期待通りに動かないことだ。
- 「かな」は
JP_KANAでなくJP_LANG1 - 「英数」は
JP_EISUでなくJP_LANG2 - 「
\」はJP_BSLSでなくLALT(JP_YEN)(たぶん標準のキーボードでも起きるやつ……逆に¥がほしいならLALT()は不要 )
これくらいのはず……。ほかは JP_* が期待通りに動くはずだ。
この記事にある keymap_jp.h / keymap_extras / JP_* の内容は特に難しい話じゃないのだけど、あまり見かけない気がする。もしかすると ErgoDox EZ を持っている層や QMK Firmware をさわる層は英語キーボードを使っている層と重なることが多いのかもしれない。