部屋の模様がえをしていた。テレビを置いて見れるかを確かめようと電源を入れたらNHKのドラマがちょうどはじまった。『実験刑事トトリ』というドラマらしい。

テレビなんてひさしく見ていないし、元々ドラマなんて見ないほうなのだけれど、珍しく見ていたら、ラストでなぜだか泣いてしまった。

犯人の境遇がひどくかわいそうだったのだ。コミュニケーションがうまくとれていなかったがために殺してしまったようなものだったからだ。すれ違いでうまくいかないことはよくあるので、共感できたのかもしれない。とは言え、殺人はそうそうしないけれど。

ベタベタな展開だったのだけれど、ぼくはそういうベタなのが好きなところがある。アニメだろうが、マンガだろうが、小説だろうが、映画だろうが、ぼくを泣かせる話というのはどれもベタなシーンのような気がする。

恥ずかしいけれど、泣いたあとって、さわやかな気持ちになる。ひょっとしたら体に良いのかもしれない。分からないけれど。

ちなみに来週以降はきっと見ない。主人公の刑事にひかれないから。期待して見ると裏切られると思うので、見られる方はご注意を。

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