2020-04-18 『万引き家族』を観た
『万引き家族』を観た。いろいろ言いたくなる映像作品だった。いろいろ言いたくなるけどひとつだけ書く。
ぼくは「誰かと親子である (相手が父親である) と感じるかは血縁関係だけじゃない」と思っている。強いて言うなら一緒に過ごした期間やそこでの経験によるものが大きいと思っている。
この意見はこの映画を観た人が得る認識のひとつとして自然なものだと思う。なぜならこの映画はそうつくられているから。血縁関係による家族においてひどい目にあっている人物が何人か登場する。
ただぼくがそう思うのはそれだけではない。ぼく自身の経験からだ。血縁関係にある父親が父親であることを否定はしない。しかし大部分の時間を過ごした血縁関係にない父親もまた(いやむしろどちらかといえばそちらを)ぼくは父親だと感じる。