歯が欠けた。いつだったか忘れてしまった。確か今年に入ってからだと思う。調べてみたら 2019-05-05 に 2019-05-01 のツイートからの引用で書いていた。

柿の種だかせんべいだかを食べているときに前歯が欠けてしまった。下の前歯でちょうど舌のあたるところだ。欠けた直後は気にしていたのだけどこのところはそれほどでもなくなっていた。

ところが数日前に歯医者へ行った。その件を相談したところ削ったりできるという話だった。そのときは「いや別にいいですよ」と軽く流してしまったのだけど家に帰ってから後悔しはじめた。気にしはじめると気になるものだ。舌にあたって痛い気もしてきた。

後悔はふくらんだ。次に歯医者へ行くのはおそらく一年後だ。それまでずっとこの状態で過ごすのだろうか。舌が痛いからと言って意識して上下左右にかわすのもつらい。意識をそこにさくことが不快なのだ。我慢できなくなって部屋をうろうろしはじめた。

鏡をみながら歯を指で触って確かめる。角が尖っている。こいつがなんとかなればと思う。ひっぱってみる。口をあけているとあごが疲れる。しゃくれてしまいそうだ。爪でひっかけてみる。なめらかにはできない。削らないといけない。歯を削る道具など持っていない。こんなことをしている時間がつらい。考えている時間がつらい。

忘れよう忘れようと思うと気になる。また歯医者へ行くことにした。