2019-08-01 祖母の通夜
祖母の通夜。
口うるさくてまわりの目を気にする人だった。子どもに勉強させるのがうまい人だった。
思い出されるのは高校 2 年の夏のしそジュースだ。その頃のぼくはいろいろなものが嫌になって引きこもっていた。母に言われて祖母の家へ行った。そこでぼくは夏休みの課題に取り組んでしそジュースを飲んだ。あの日も暑かった。そんなどうでもいいことを思い出す。そのあと祖父に連れられた赤目での出来事を経てぼくは立ち直ったのだけど。思い出されるのは立ち直ったときのそれではなくしそジュースなのだ。