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2016-07-21 『PANDEMIC パンデミック:新たなる試練』であそんだ

2016-07-20 に『PANDEMIC パンデミック:新たなる試練』が届き、遊んだ。エピデミックカード 4 枚で勝利した。このゲームのバランス・面白い点について書く。

2016-07-18 に遊んだ PANDEMIC を購入した。購入に至った理由は、競争ではなく協力である点と、プレイ時間が 45 分で長すぎない点に魅力を感じたからだ。

ぼくは『カルカソンヌ』 (2015-02-03) しか持っていないし、ほとんど遊んだことがない。また PANDEMIC についても難易度最低で 3 回遊んだだけだ。そう断った上で、感じたことを書く。

このゲームの勝利条件は 4 種類の「治療薬」の発見だ。また敗北条件は次の 3 つだ。

  • 8 回目の「アウトブレイク」
  • 「病原体コマ」の不足
  • 「プレイヤーカード」の不足

初プレイ時に見誤りやすいのは、意外にもゲームの勝利条件だ。

はじめて遊ぶと、「根絶」状態を目指しそうになるし、感染 (「病原体コマ」) の除去に走りがちだ。大切なのは、いかにしてプレイヤーカードの「都市カード」を集め「治療薬」を発見するかだ。

これに陥ることで怖いのは、知らず知らずのうちに手札からあふれた都市カードを捨てていくことだ。難易度が低い時にもっとも怖いのは総ターン数 (「プレイヤーカード」の不足)であり、つまり難しいのは各プレイヤーに散った都市カードを集めることだ。

感染の除去が影響するだろう「アウトブレイク」の回数は、難易度が低いと意外と問題ない。放置しすぎたときの「病原体コマ」の減少のほうが怖かったりする。

大切なのはプレイヤーの役職。ハズレを引くと詰む気がするし、「作戦エキスパート」が「調査基地」を設置しないなど、活かした行動ができないと詰む。助け合えるので経験者から情報を提供するのが良さそう。

このゲームで攻略や面白さは「ターン」数とそれに関連した要素の調整に詰まっている。

勝利には「治療薬」つまり「都市カード」を集めることが必要だ。「都市カード」を含む「プレイヤーカード」は「ターン」ごとに 2 枚ずつしか増えない。つまり勝利にはある程度の「ターン」数が必要だ。

一方で「ターン」数を重ねると自然と「エピデミック」が出てくるし、感染率は上がり、より「病原体コマ」の増加が激しくなる。勝利が近づくほど難しくなるし、終盤に激しい展開がある、と。

加えていうと「プレイヤーカード」を山札に戻す手段はないので、「ターン」数に上限がある。考慮時間にもよるが、プレイ時間が激しく変わることは少ない。

このゲームのストーリーからすると「ターン」は感染の広がりのタイムリミットを表している。このあたりの要素がうまく噛み合っている点でとても面白いと感じる。

まだ数回しか遊んでいないけど、 PANDEMIC はなかなか面白い。