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2013-02-05 『ポモドーロテクニック入門』を読んだ

『ポモドーロテクニック入門』を読んだ。ポモドーロテクニックは面白い。ぼくにとってのポモドーロテクニックは、発明ではなく再発見である。

ポモドーロテクニックとは時間管理術のひとつである。ポモドーロ(イタリア語でトマトの意)の形をしたキッチンタイマーを使ったテクニックであることからこんな名前になったらしい。

ポモドーロテクニックは 25 分を 1 ポモドーロという単位で管理する。ポモドーロ中はひとつのタスクに集中する。それが終わったら休みをはさんで次のポモドーロ、と繰り返す。 4 ポモドーロを 1 セットとし、それが終わったら、長い休みをはさむ。

ぼくがポモドーロテクニックから再発見したのは「集中するには休むことが必要」ということである。息を吐くには吸わなければならないように、吸うためには吐かなければならないように、当然のことではあるが、ぼくにはできていなかった。なかなかタスクが片付かず、ずるずると仕事を続けてしまっていた。

この 1 ヵ月ほどポモドーロテクニックを試して分かったことには単純なこの仕組みはとてもうまく働くということだ。タスクの状況にかかわらずポモドーロが終われば休みをとる。それだけのことだが、確かに集中できる。

見方を変えれば、ポモドーロテクニックは時間を管理すると同時に集中力を管理すると言える。

先に挙げた定期的な休みによる ON / OFF の切り換えのほかにも、タスクは必ずひとつずつ片付けるように指摘している。本書にはタスクの管理についての色々が書かれているが、個人的にはそこは本質ではないように思う。タスクの列挙や、タスクの優先順位決定といったタスクの管理については GTD など、他のテクニックの方が良いと感じる。しかし、ひとつタスクを選んだあとの実行の段階での、ポモドーロテクニックの方針はとても良い。

ひとつのことに決まった時間ずつ集中して取り組む。ひとつずつ順番に集中して取り組む。

当然のことを再発見させてくれた。翻訳のせいか話の展開が読みづらい本だが、要素は面白い。ぜひ試してみてほしい。

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