2012-10-18 青空文庫でも読もうか
寒くなってきて、たしかに秋という感じがしてきたので。いや、違うな。何か気を紛らわせようと、小説でも読んでみようと思った。活字でも眺めれば、このどうにもならない焦りなどがすこしはやわらぐような気がしたからだ。問題は、そう思ったところの、その場所が電車の中だったので、これまたいかんともしがたい状態だった。
そして、ぼくは青空文庫でも読もうか、とそんな考えに至った。
適当に有名な表題の作品を眺めて、目についたものを読みはじめた。「やはり表題はひらがなが良い」などとえらそうなことを思いながら読みすすんでいくと、なにやら主人公の境遇がところどころ自身と重なるところがある。登場人物の名前まで、なにやら似ている。
すこし落ち込みつつも、なるほど、有名になる人は何か持っているのだと感心した。読書の秋である。
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