2012-01-11 忘れもの
今朝はいつもより早く目が覚めました。ゆったりと朝食をとったあと家を出ました。いつもの快速電車に乗り込んで……そして気づきました。
ハンカチがない!ティッシュがない!名刺がない!時計がない!財布がない!驚きの5点忘れです。
ぼくは忘れものをしないようにひとつの場所にまとめて置いています。パソコンのそばの棚の上です。すぐ目につく場所にまとめて置いています。こうやってまとめておけば忘れないからです。……忘れないはずだったのです。
おまけに今日は朝からお客様のところへ行きます。万が一はじめてお会いする方がいたらどうしましょう……。お昼のお金は先輩に借りなければいけません。きっと笑われます。だらしのないやつだと思われます。仕事をふってもらえなくなりクビになるかもしれません。
不安は杞憂に終わり、名刺交換はなく、お昼を食べることができました。
ほっとした気持ちで電車に乗りました。駅から数分の自宅へ歩いて家の扉を開け……ようとして気づきました。
鍵がない!
ぼくは財布に鍵を入れています。財布がないのですから鍵もありません。おまけに今日は風が強くとても寒いときています。母は一度帰って出かけたのか家には電気がともったままです。明かりがついているのに……自分の家なのに……寒いのに……。諦めてどこか近くの店に入ろうかと思いました。しかし財布がないのですからお金もありません。
そんなぼくを迎えてくれたのは図書館でした。
「誰も言葉を話さない。なのになんてあたたかいんだ。」ぼくは感動しました。明日から帰りに寄ろうと思います。
以上。