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2016-12-28 加賀旅行 2 日目

加賀旅行の 2 日目。

起床後は露天風呂へ。さすがに 3 回目なのでもうスリッパの番号札や貴重品用の鍵付きロッカーにも慣れた。外はまだ暗い。昨日はぼくひとりだったが、今日は人が居た。軽く会釈をするくらいで何かを話すことはない。

時期的にぼんやりと今年のことや、就職・転職してからのことをふりかえる。

たとえばプログラミング言語なら……。 2013 は JavaScript (Node.js) 。 2014 は JavaScript / CoffeeScript 。 2015 は CoffeeScript 。 2016 は TypeScript 。 2017 は PureScript かな。何をつくったのかなどを思い出す。そして次を考える。移行先としてはどうか、切り替える頻度に問題はないか、世間の雰囲気と違いすぎていないか。

ほかにもいろいろ考える。会社の雰囲気はどうか。自分のやりたいこと・やるべきことが噛み合うような場をつくれているか。なりたい自分に近づけているか。

考えごとをしているうちに熱くなってくる。ぼんやりしてくる。昨日 (2016-12-27) のサウナを反省して、はやめに出る。

部屋でいつもの格好に着替えたあとは朝食だ。温泉卵に湯豆腐、小皿もあり品数が多い。おかずが多いので、ご飯もおかわりした。

特に回りたいところがあるわけでもなし、チェックアウトをなるべく遅らせる。外は雪が降っている。こんな日に外で目的地もはっきりしないまま立ち尽くすのはつらい。

チェックアウトし、駅へ送ってもらう。あとは電車の時間までをどうするか。

加賀温泉駅の前にある平和堂のアル・プラザ加賀で買い物をする。正確には品定めをする。落ち着いたところで、場所を移動する。

加賀駅から見えていた巨大な観音像が気になっていたので、そこに向かう。せっかくなので、このうさんくさい巨大建築物を楽しみたい。駅から 10 分ほど歩いて到着した。

ひとり 500 円で案内してくれるらしい。近くで見るとより大きく感じる。 73 m の観音像。どうやら展望台化されているらしく、背面には窓がついている。中には入れないらしい。観音を取り囲むように、いくつかの施設があり、順に案内された。

最初はシルクロードと呼ばれる謎の巨大ジオラマだ。釈迦の一生をシルクロードになぞらえている。無駄に大きい。客が少ないせいか、照明がほとんどついていない。

次は加賀の三十三間堂。千手観音が 1189 体も並んでいる。要するに京都のアレと似たようなものだ。京都の場合は前に国宝の風神・雷神なども並んでいるが、それはなかった。建物は鏡張りになっており、より多く見えるようにしてある。数自体は京都より多いはず。例によって照明はついていない。

その次は巨大な鐘だ。350 トンで世界一らしい。そう言われたので、そうなのかと聞き流す。巨大な金色の鐘を像が支えており、天井なども謎の絵が描かれている。

最後は五重塔だ。建物内でこれまた金色。鏡張りの部屋に飾ってある。部屋の中央は本当は水を溜めたかったのか、やけに深いつくりで、高さを確保された照明がある(……もちろん明かりはついていない)。

遠くから見ても近くで見ても、うさんくささがすごい。無駄に金がかかったことは想像できるし、いまは限界までお金をかけずに運営されていることも明らかだ。「限界」感が出ている。

うさんくささがすごいので、検索してみるとこんな感じ。

http://bqspot.com/hokuriku/ishikawa/122

ユートピア加賀の郷は2000年に一度閉鎖。2006年に20歳の女性へのわいせつ容疑で76歳の僧侶が逮捕された。2009年に「密教禅大本山豊星寺」と名前を変え、一時はタレントの織田無道氏が住職となったが従業員への給与未払いなどで閉鎖。その後「観音院加賀寺」となり、2016年現在一部のみ観覧可。

織田無道って……。ひさびさに聞いた。

寺というよりはそういう方向性で売っている娯楽施設という認識で良さそうだ。そういえば去年 (2015-12-27 / 2015-12-28) の榊原温泉口にも駅周辺に類似のヤバい建物があった。既視感がすごい。

堪能したあとはアル・プラザ加賀に戻り、土産を買って帰る。弁当箱などの加賀にまったく関係のない買い物もした。ぼくはおもちゃ売り場にあったパープレクサス (perplexus) でテンションが上がってしまった。

特に何事もなく、行きと同様にサンダーバードで帰ってきた。帰りは JR が止まっていなくて良かった。

去年ほどの忙しい計画ではなかったものの、やはり旅は疲れる。